氏 名
美尾 明
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
令和02年11月16日
表 題

 “オンブバッタ“はニックネーム?

本   文 

 大小4つのプランターに咲く朝顔の花が、よく虫に食べられて、ひどい時にはおしべやめしべが外に出るほど花びらがなくなっていました。10月下旬になり、花の咲く数が少なくなったため、食べられた花が特に目立つようになり、朝顔の花を食べる犯人を捜したところ、バッタであることがわかりました。朝顔の花にしがみついて花びらの赤い部分を食べていました。犯人がわかったので、しばらくの間様子を見ることにしました。

  11月に入ってからは背中に小さなバッタを乗せている親子バッタを見つけ、パソコンで種類を検索してみると、親子ではなく“オンブバッタ”であることがわかりました。“オンブバッタ”という呼び名はニックネームではなく、バッタ目オンブバッタ科に属する正式名称だそうです。上に乗った小さいのが雄、下の大きいのが雌とわかりました。雌は雄を背中に乗せたまま(というより雄がしっかり雌を抱え込んで離さない)朝顔の花にしっかりと抱きついて花びらを食べていました。

  今月9日、相変わらず雄をおぶったまま朝顔の花を食べている雌を見つけたのですが、いつもと様子が違っていました。雄は抱きついたまま交尾をしていたのです。バッタの交尾を見るのは初めてで、今後も見る機会は少ないだろうと、カメラを持ち出して写真を撮りました。雌が交尾をしたまま食事をしていたのには少々驚きました。夕方、雌は確認できましたが、雄はいませんでした。雄は交尾が終わってもしばらくはそのまま抱きついているそうで、おぶさっている間は飲まず食わずなので、交尾が終わり離れると体力が尽きて死んでしまうことが多いそうです。命がけの交尾で、バッタの世界も自分の子孫を残すのは大変だと思いました。

以上 

     
 
朝顔の咲くプランター
 
バッタに食べられた朝顔の花
 
         
     
 
朝顔の花を食べるバッタ
 
バッタの交尾。雌は食事中
 
写真をクリックすると拡大写真が見られます