氏 名
山本 義文
所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
令和01年12月08日
表 題

 喜寿を迎えて

本   文 

 高度成長時代と言われた昭和36年に入社しました。先日のOB会で頂いた 和歌山製油所80周年記念カレンダーのリベットタンクに記載された『東亜燃料』の文字と『社章』を懐かしく見させて頂きました。当時の通勤には、殆どの人が国鉄を利用し、私も真っ黒な煙を吐く蒸気機関車で、自宅のある湯浅から約30分の工場に通っていました。工場関係者は従業員約1000人、建設ラッシュの中、協力会社関係者も大勢居て、初島駅で降車後の車内はガラガラになっていました。

 会社では製油二課中心に勤めました。カレンダーの写真に見る昭和44年の潤滑油製造装置群、この中の脱蝋関係設備のイニシャルスタートに携わった事を思い起こします。

 これらの装置が思わぬ事故を起こしたことは残念ですが、平成30年復旧した新しいILPの写真を拝見し、これからの安全・安定操業をお祈りいたします。

 会社生活の中で一番記憶に残るのは、平成2年から5年間、日本地下石油備蓄・串木野事業所へ出向した時の事です。着任後マニュアルやSOPの作成に取り組みましたが、日本で初めての『地下岩盤タンク』とあって原油の受入・貯蔵・払出に伴う設備や作業に特殊なものが多くて苦労しました。和工から迎えた新しい出向者(8名)とプロパー社員(32名)の体制で勉強会を繰り返し、単独・総合試運転等実施してオイルインに備えました。

 平成5年1月9日のオイルインを始めとして平成6年11月20日第17船目の最終受入れまで無事完了しました(合計169万㎘)。事業所一丸となった成果でありますが、第一線で運転を行った操油担当者として誰よりも嬉しく感慨深いものでした。

 出向中は、自由気ままな独身生活、芋焼酎、好きな魚釣りでは串木野の波止を中心に錦江湾、枕崎、開聞岳等へも釣行しました。退職後も自分の船で釣りを楽しんでいます。湯浅湾には良い漁礁が多く魚種も豊富です。

 家まわりの畑では、色々な果樹や野菜を作っています。昨年植えたリンゴ、来年は収穫期待できそうですが・・・・

以上 

   
 
喜寿を迎えて
 
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