蜂ちゃんに呼び掛けても、もう応えてくれないですね。
奥様からの突然の悲報に、ただただ驚くばかりで、立ち尽くす私でした。
蜂ちゃんとは昭和45年、東燃の同期入社でした。25歳の頃、東燃本社の経理部で出会い、 一緒に仕事をしました。蜂ちゃんは馬力があり、上司・部下の信頼も厚く、誰からも愛される存在でした。決算業務等精一杯仕事をこなし、一段落すると二人で朝まで某所で酒を酌み交わし、そのまま会社に出勤したこともありましたね。
48歳でお互い東燃を早期退職し、第二の会社人生を求めて違う会社で働くことになり、蜂ちゃんは一貫して転職先の会社で経理部門の責任者として活躍するだけではなく、気遣いの蜂ちゃんの持ち味を発揮し、社長にも気に入られ、個人秘書的なことにも頼まれて対応していましたね。その後も健康を意識して体を動かすよう仕事を続けていましたね。
お互い半世紀近く会社人生を歩んできましたが、そのうちの40数年の間、蜂ちゃんとその仲間達とは数えきれないほど酒を酌み交わし、刺激を受けてきました。
ここ数年は二人とも浦安に住んでいることもあり、地元の居酒屋で毎月飲んでいましたが、昨年3月頃、奥歯が痛く歯医者では原因がはっきりしないとのことで、その後、大学病院でも検査を受け、10月に病名が判明し、昨年、12月25日に手術を受けました。治療・養生を続けていましたが、11月20日に帰らぬ人になりました。享年68歳。
亡くなる前の11月17日に蜂ちゃん本人から私の携帯に電話があり、近所に転院したら見舞いに行くからなどと話をしていましたが、今思うと電話を切ろうとする気配がなかったため、残されたご家族のことを頼みたかったのかと感じています。
蜂ちゃんとはある時、冗談でどっちが先に亡くなるかわからないが、残った方が別れの言葉を言おうなあと話していた記憶があります。その日がこんなに早く来るとは・・・・
蜂ちゃん、そっちでいい店探して先に飲み始めてください。後で合流します。
その日までさようなら。
以上