氏 名
大前 肇
 所 属
東燃本社OB会
 掲 載 日
令和01年06月01日
表 題

 喜寿を迎えて(私の場合)

本   文 

 今年3月に喜寿を迎えた私ですが、パーキンソン病にかかって10年位になり、3ヶ月に1回慶應義塾大学病院に通っています。最近は皆さんが長生きするようになり、パーキンソ病にかかる人が多くなっており、私の例を参考にしていただければと思います。

 パーキンソン病は、まだはっきり発病の経緯が分からないので国の難病に指定されていて、直す方法が分からず、薬がないと言う状況です。私が飲んでいる薬は7種類ありますが、どれも直接直す薬ではなく対処療法の薬で、パーキンソン病で生じる症状を抑える薬、例えば便秘薬であったり、震えを止める薬であったり等です。

 この病気は、まずパーキンソン病とはっきり認定されなくてはなりません。そのためには、専門医に見てもらう必要があります。専門科は神経内科です。私の場合、まだ現役だった時代に、一年に1回会社が行った健康診断でバツが付くと赤坂の前田病院を紹介されていたので、その病院に行ったのですが、はっきり分からず最初は整形外科等を紹介されました。次にその病院にたまたま神経内科があったので、そこを紹介されましたが、その医者も分からず、結局その医者の出身である慶應義塾大学病院を紹介されたのです。その間半年位掛かりました。ここで重要なのは神経内科に行くことと、パーキンソン病の専門家に見てもらうことです。特に手足の震え等のパーキンソン病特有な症状が出ている場合は、専門医にいかに早く行きつき、いかに早く治療を開始できるか時間との勝負です。人によっては2、3年掛かってやっとパーキンソン病と認定され、それから治療を開始する人がいます。

 そのあとも大事で、リハビリテーションを行い、いかに早く社会復帰を行い,従来通りの生活をするかです。そうすれば、パーキンソン病を恐れることはありません。

以上 

   
 
懇親会にて(左=長谷充眞さん、右=本人)
 
     
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