氏 名
泉井 誠一
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
令和01年05月16日
表 題

 ふるさと:故郷の渡し船

本   文 

 今年のゴールデンウイークは故郷の岐阜県羽島市で過ごしました。家は木曽川の堤から100mほど西側にあり、子供時代は川が遊び場でした。河口からは30㎞上流に位置し、川の中央が愛知県と岐阜県の境になります。

 今回乗船した渡し船の正式名称は「愛知県営西中野渡船場」といいます。橋が遠いため、自動車が普及する以前は愛知と岐阜を繋ぐ重要な交通手段となっていました。子供の頃は多くの人が自転車を持って乗船していたのを記憶しています。江戸時代からこの辺りにはいくつもの渡船場があったようですが、現在は当該渡船が残っているのみです。

 当日は遊びに来た孫を連れて渡船に乗ることにしました。船着き場には白い旗があり、これを上げると船が愛知県側から迎えに来てくれます。客は私たちのみで、しばらくすると船が来て乗り込みライフジャケットを着用すると出船です。浅瀬を避けて少し下流側に船を走らせた後上流側に舵をきり、回るように愛知県側まで走ります。乗船時間は10分程度でしょうか。当日は天気もよく心地よい乗船になりました。戻る船が出るのは1時間後になるというので、渡船場近くの公園で孫と遊び、再び船に乗って帰りました。

 この渡し船も数年後には無くなるかもしれません。1km程上流に橋が架かるのです。時代と共に故郷の景色が変わるのは仕方がありませんが、川には子供の頃の楽しい思い出が鮮明に残っており、残念でなりません。
 それまで何回乗船するか分かりませんが、また孫たちと乗ってみたいと思います。

以上 

       
 
白旗を上げると船が来る
 
船から川面を写す
 
心地よい風に気分上々
(本人)
 
             
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