氏 名
長谷川 明夫
 所 属
東燃本社OB会
 掲 載 日
平成30年11月24日
表 題

 晩秋「富士山お中道」を歩く

本   文 

 11月の初め、友人と2人で「富士山お中道」を歩いた。有料道路「富士スバルライン」を自動車で20分ほど上ったところが富士山・吉田口登山口で、標高は2300m。夏のシーズンには登山者だけでなく観光客も多く訪れ、洒落たレストランや店に囲まれた広場は身動きできないほどの混雑。外国からの旅行者も多い。

 ここから、驚くほど近い富士山、また富士4湖 (山中湖は見えない) を中心にその周辺を見下ろし、さらに遠く南アルプスや秩父の山々の景観を楽しみながら、標高2300m前後の森林限界を歩く「大沢崩れ」までの片道約2時間40分が、「富士山お中道」。何故か、富士山が最も混雑する7~8月でも、この「お中道」を歩く人はちらほら。

 この日、相変わらず混雑する5合目広場を出発したのが9時半ごろ、さすがに気温は1℃だが、この秋一番と思われる快晴で寒さは感じない。「御庭」と呼ばれる地点までは道は整備され、ハイキングコースというより遊歩道だ(写真-1)。さすがに紅葉の見頃は過ぎているが、カラマツの黄葉はまだ美しいし、富士山が素晴らしい迫力で、山頂は手が届くかのような近さ。標高差はまだ 1500m近くあるのだが・・・(写真-2、3)。また、高さは富士山に次ぐ、日本第2位の北岳を中心に南アルプスの山並み、八ヶ岳、秩父の山々と続く大パノラマに足も止まる(写真-4)。

 写真を撮りながら、またわき道にそれながらのんびり歩いたので、御庭と呼ばれる自然が造った庭園まで2時間強(写真-5)。ここから「大沢崩れ」までは岩がごろごろ、短い鎖場もあるハイキングコースだが、今日は土砂崩れのため通行禁止。出発地点まで同じ道を戻ることにした。

 遅めの昼食後、5合目の2kmほど手前の奥庭自然公園までは車で、そして一周30分ほどの景観も楽しんだ。コルリやキビタキなど、バードウオッチングでも有名。富士山の展望も素晴らしい(写真-6)。ここまで下がると富士山も見慣れた姿にほぼ戻っているので、ほっとする。

 充実した5回目のお中道歩きだった。

以上 

       
 
写真-1
 
写真-2
 
写真-3
 
             
       
 
写真-4
 
写真-5
 
写真-6
 
             
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