氏 名
 西ヶ谷 勝也
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
平成28年11月24日
表 題

 清水OB幹事会、琵琶湖紀行

本   文 

 秋深まる11月中旬 恒例の幹事研修旅行を実施した。

 11月14日早朝7時清水出発、行く先は琵琶湖周辺、高速を一路西へ。今年の車内は何故か静か、沿道の野山の紅葉はイマイチで単調なドライブが続く。名神・湖東三山PAから一般道へ降り湖東三山の古刹「西明寺」へ。ここは平安時代建立の天台宗の寺、国宝第一号に指定された本堂、三重塔、重文の二天門等があり、春秋冬に開花する不断桜でも有名。特に三重塔の初層には鎌倉時代に描かれた極彩色の壁画があり一見に値する。小雨のぱらつく中、モミジ色づく境内を散策、歴史の重みと古刹の風情を堪能した。

 大津「園城寺・三井寺」へ、天台寺門宗の総本山で国宝の金堂初め、仁王門、釈迦堂、鐘楼など多くの重文や、伝説「弁慶の引き摺り鐘」「左甚五郎の龍の彫刻」があり時間をかけてじっくり鑑賞したい希代の名刹。天智、天武、持統天皇の産湯の霊泉がある。

 湖岸を引き返し近江八幡へ。豊臣秀次によって開かれた城下町で近江商人発祥の地、江戸中期から明治の商家や白壁の土蔵が点在する落ち着いた街並みと八幡堀の散策がお薦め。堀には観光屋形船が浮かび旅情を誘う。

 泊りは湖畔の宿、コンビニで飲み物などを調達してチェックイン。まずは食前宴で盛り上がる。夕食は中華のコース、紹興酒で乾杯。猛者はカラオケと談笑で午前3時就寝とか、その元気に脱帽。

 翌15日、早々に湖岸の名城「国宝、彦根城」へ。まずは博物館、歴代の彦根藩主であった井伊家に伝わる美術工芸品や、古文書、刀剣、武具甲冑など豊富な所蔵品の展示と、城の表御殿が復元されており鑑賞に時を忘れる。

 そして、彦根城へ。関ケ原合戦のあと大津城から移築された城で、唐破風や切妻破風を駆使した外観の美しい3層の国宝天守だ。外観に較べ城の内部は極めて質素、太いむきだしの棟木が縦横に天井を走り、板張りの広間、急角度の梯子階段、壁には数多くの鉄砲・矢狭間がある。外観の壮麗さと内部の質素で芸術的な創りの対比が見事だ。

 彦根城を後に秀吉の城下町長浜へ、完璧に観光用に作られた町の印象、「そば八」で山葵蕎麦に珍味鮒鮨を添える。レトロな創りの商家の街並みを散策、土産に長浜煎餅を買う。歴史とその遺物、寺、城、堀、町並み、そして紅葉の秋を満喫した実りある一泊二日の旅でした。

写真説明
 写真―1.西明寺参道で、奥に二天門
 写真―2.西明寺三重塔(国宝)
 写真―3.三井寺・仁王門
 写真―4.三井寺・金堂(国宝)
 写真―5.近江八幡・八幡堀
 写真―6.彦根城(国宝)

以上 

       
 
写真―1
 
写真―2
 
写真―3
 
             
       
 
写真―4
 
写真―5
 
写真―6
 
             
写真をクリックすると拡大写真が見られます