氏 名
 向井 清
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成28年10月16日
表 題

 丹生神社の笑い祭り

本   文 

 10/9(日)、日本の奇祭の一つに数えられている丹生神社(日高郡日高川町)の笑い祭りを見に行って来ましたので紹介します。この祭りは、御旅所(おたびしょ 注①)から、神輿が丹生神社へ帰る道 中で繰り広げられる。
   注①:神社を発つ神輿に神を乗せ巡幸する時、途中で休憩する場所。

 神輿を先導するのは、カラフルな衣装に笑いを誘う化粧を施した「鈴振り」で「エーラクシャ、ヨーラクシャ(永楽じゃ・世は楽じゃ)」のかけ声とともに、「笑え、笑え~」と鈴を振って沿道の見物客をけしかける。後に続く「枡持ち」が竹の串に刺した収穫物を入れた福枡を捧げ大笑いすると見物客もつられて笑い出す。

 そして、鈴振りは手に持った宝箱の中のお菓子を投げ撒きながら、笑いを振りまき、みんなを笑いの渦に巻き込みながら御渡り行列は境内に到着する。境内では地域の伝統演舞が奉納されると、見物客も満面の笑みを浮かべて拍手喝采となる。こうして祭りは盛り上がり最高潮を迎えた。

 祭りの由来は神代の昔、神無月(10月)に出雲で行われる神様の集まりに寝坊をしてふさぎ込んでしまった丹生都姫命(にゅうつひめのみこと)を心配した村人たちが「笑え、笑え」と慰め、勇気づけたことに始まったと伝えられていて、江戸時代から今日まで伝承されている。

以上 

       
 
御旅所近辺の風景
 
御旅所での神事
(祭りの無事を祈る)
 
神輿を先導する笑い男
(鈴振り)
 
             
       
 
笑い男
(鈴振りと枡持ち)
 
見物客に笑いをけしかける笑い男たち
 
神社に向かう
宮司と 巫女さんたち
 
             
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