氏 名
 中村 博美
 所 属
東燃本社OB会
 掲 載 日
平成28年06月01日
表 題

 喜寿を迎えて:老人のなぐさみ

本   文 

 過日、東燃本社OB会では、喜寿の祝いの栄誉にあずかり、誠にありがとうございました。心から御礼申し上げます。
 最近の新聞報道によると、盛んなペットブームのなか、猫派が犬派を若干上回ったとのことである。最近の住宅事情を反映し、猫は都会の狭い部屋でも飼いやすいのであろう。
我が家でも、いつも猫を何匹か飼っていた。犬は数年前までは黒ラブ(ラブラドールリトリーバー)を猫と共に何代か飼っていた。黒ラブは車に乗せて近く航空記念公園に毎夕散歩に連れて行った。ちなみに同公園は徳川中尉が日本で初めて飛行機を飛ばした所として知られている。

  猫に関しては、結婚以来常に複数飼っていた。
現在は、茶色系の大柄な「あやめ」と灰色系で多少小柄な「ミルキー」の2匹を飼っている。いずれもメスである。オス猫は部屋の中でしっぽを立てて壁に小便をかけるので飼いにくい。メスは庭隅で用足しをすると丁寧に土をかけて帰ってくる。前足が土にまみれた、まるで黒いブーツを履いたような姿で帰ってくるのでよくわかる。

  さて、「あやめ」は、大変人懐っこく、庭を掃除していると何時も近くに付いてくる。しかし、怠惰な性格で積極的なことは何一つしない。一方、「ミルキー」は極めて積極的な性格で、食事以外はどこか外に出かけてしまい、ペット性が全くない。
「ミルキー」は茶室の前庭の蹲(つくばい)の陰にひそんでいることが多い。我が家は庭木が多いので、目白のつがいが時々蹲の水を飲みに来る。最近、かわいそうに一羽が「ミルキー」の犠牲になった。もう少し暑くなるとよくセミをつかまえる。小鳥にせよセミにせよ、勝利の雄叫びか異様な声を発して獲物を殺さずに、家の中に持ち帰り放す。殺さずに生きた状態で持ち帰ることは、あごの調整など難しいことであろう。その他、夏になるとトカゲや時にはドブネズミを連れ込むことがある。家内が嫌がる限りである。

  私も喜寿を祝っていただき、そろそろ冥途の飛脚がお迎えに来られてもおかしくない年齢でもあり、ゴルフと永田町の仕事の引け時を考えている昨今である。

以上 

   
 
先の東燃本社OB会総会にて山根氏(左)と
 
     
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