氏 名
 柴田 雄蔵
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成28年04月08日
表 題

 11年ぶりの大飯盛物祭

本   文 

 紀の川市 大國主神社の大飯盛物祭(おおいもりものまつり)といいます。 OB会員の中西茂博さんから「投稿したいが、祭り実行委員会の事務局長で当日 は時間がとれない」と電話が入る。祭りは4月3日、その日に日曜日がめぐって きた年にだけ催すという。前回は平成17.4.3で、今年は11年目にあたる。

 大國主神社は平安時代(818年)嵯峨天皇が造営された神社。祭りの見どころ は盛物(もりもの)と呼ぶ、高さ5m、幅3mの気球様のものを竹軸で作り、表面に コモを巻き、餅6000個を一面に取り付けて、チクワのような木製車輪を二つ並べ た上に固定した物である。このような奉納は全国的にも類例がないと言われる。

 盛物奉納の習慣は、神社の淵に棲む龍神に生贄を供え、祟りを鎮めてきたのを、 鎌倉時代末に盛物に変更。神前に供え、また淵にも沈めたのが始まりという。

 貴志川行政支所を出発した行列は800名を超える。はやし歌で1.8㎞を3時間 はど練り歩き神社へ向かう。長い列でとてもカメラには収まらない。稚児、獅子舞、 太鼓、神輿、矛、槍、屋形船、盛物と続く。盛物は神社でお祓いを受けた後、コモが 外されて参加者、見学者全員と、主催の村々に厄除け餅として配られた。

 この日、中西さんは汗だくになりながら昼ごはんも食べず、裃を着て祭りの司会、 行列の指揮をされていました。一年前から準備されたそうでお疲れ様でした。 ちなみに次回4月3日に日曜日が巡り来るのは、6年後の2022年となります。

写真説明
 写真―1 中西さんの司会で祭りが始まる
 写真―2 行政支所前で出発前の安全祈願
 写真―3 はやし衆が歌う屋形船に盛物が続く
 写真―4 107名の小学生が声を合わせ屋形船を引き上げる
 写真―5 巫女舞の奉納
 写真―6 お祓いを終えてコモを外した盛物

以上 

       
 
写真―1
 
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写真―4
 
写真―5
 
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