呑釣会恒例の春季釣行は、５月２９日～５月３１日にかけて催行され、新谷修、山口義之、中野邦昭、横道忠、大内健伍、小川友哉の６名が早朝、竹芝港に集結した。当初釣行の専属ドライバーとして活躍が期待されていた平中氏が参加する予定であったが、業務の都合で不参加となった。絶好の釣り日和に恵まれ大漁と安全な釣行を願い、缶ビールで乾杯し縁起のいい名前の高速ジェット船“大漁号”に乗船した。
８：４５竹芝港出航後、大島までは順調な船旅であったが、大島を出て暫くすると、空模様が一変し風雨が強くなり波浪も大きくなった。利島は着桟不可で通過し新島を経て何とか船酔いも無く、１２：００式根島に雨の中予定通り到着した。
民宿「水久」の女将さんの迎えを受け、車で宿へ直行、部屋割り後、別送荷物を整理し幕の内弁当の昼食を摂った。しばらく休養した後、雨中での釣りを諦めたＳ氏とＹ氏を民宿に残し、４人で式根港桟橋に行き釣りを開始した。この日は雨の中、風も強く最悪な天候で当たりの無い中１６：００早々に宿に引き上げた。
一方宿に残った２人は前日に左手の人差指を負傷しながら参加した某氏の治療に式根島診療所に出かけて留守になっていた。１７：００過ぎに治療を終えて宿に戻ってきた２人の話しでは、指の開放骨折と判明し、本土での緊急治療が必要なので、明日本土へ帰るための新島～調布の飛行便予約に手間取っていたとのこと。夕食後の呑呑会では医者から当分の間飲酒の禁止を申し渡された某氏も、Ｙ氏が持参した名酒「森伊蔵」の誘惑に勝てず、また、名残惜しかったのか２４：００の散会まで付き合ってくれた。
５月３０日（土）この日は前日と違い真夏の陽気、多少風があったが釣り日和。早目の朝食後、式根島から新島へ連絡船で渡り飛行機で本土に戻る某氏を見送った後、全員で式根港桟橋に行き終日竿を出した。久々に参加したフカセ釣り名人の老釣り師も、次々とメジナを釣上げ健在ぶりを示したのは流石。１７：００過ぎからメジナの食いが良くなったので、釣りを１時間延長し１８：００に納竿した。
夕食時、島の防災無線放送が地震が発生し震度３を記録したと知ったが、我々は全く揺れは感じなかった。テレビでは小笠原諸島西方沖で巨大地震が発生し、東京・横浜では震度４を記録し各所での混乱が放映されているので驚いた。
この日の呑呑会では、釣り疲れも有り、また、酒豪が１人減った為か、酒量の減りもいつもより少なく２２：３０に散会し就寝した。
５月３１日（日）快晴。式根島出航１４：００の高速ジェット船“友号”に乗り、新島、利島、大島を経て久里浜港に１６：３８無事帰着した。
口永良部島の噴火や、小笠原諸島西方沖地震等の自然災害が発生した中での今回の釣行であったが、秋の釣行では天候に恵まれ“楽呑楽釣”の釣行となるよう願いつつ散会した。
＊今回の釣果及びエピソード
・釣果 メジナ ４６㎝ １匹、 メジナ ３０㎝以下 ２３匹
メジナ ３８㎝ １匹 カワハギ ６匹
メジナ ３５㎝ １匹 ブダイ ２匹
大物賞は４６㎝を釣ったＮ氏、大漁賞は筆者がそれぞれ受賞。
・式根島診療所の親切な看護師とお医者さんに感謝
某氏の左手人差指負傷の治療に付添人として同行したＹ氏の話を聞いて、呑釣会員一同感動と感謝の気持ちで満たされた。話の内容は大よそ次の通り。
レントゲン撮影で開放骨折が判明し丁寧な治療が施された後で、翌早朝新島への連絡船に間に合うよう６：４５から再度治療を約束・実行してくれた。また、横浜の整形外科の評判が良い病院への紹介状を書いてくれた上、治療費については保険証を持っていなかったので、家に帰ってから保険証の写しを送れば治療費の請求書を、郵送してくれるとの暖かい対応でありました。式根島診療所の親切な看護師（女性）さんと若いお医者さんに感謝、感謝。
・最後迄諦めない根性に脱帽
今回の釣行で殆ど当たりの無かったＮ氏。初日は坊主。２日目も午前中にフカセ釣りで子メジナを１匹釣上げたのみで、午後も全く当たり無しの状態が続いた。１７：００過ぎからメジナの食いが良くなり、隣でＯ氏と筆者が次々とメジナを吊り上げるのに、Ｎ氏には全く当たりが来なかった。それでもめげずに竿を出し続けていたら、納竿間際に大きな当たりがあり４６㎝の大物を釣上げた。最後迄諦めない根性に脱帽。
“釣れなくとも旨い酒・釣れれば其れを肴に更に旨い酒・呑釣良き哉”
「続く２０１５秋の巻」
以上
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