氏 名
小林 則雄
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
平成26年12月16日
表 題

 のりちゃんの、つれづれ探鳥記(みさご①)

本   文 

 今年は、6月から市内の小学校で放課後学習支援のお手伝いが始まった。忙しい時間の合間を縫って、楽しみにしているのが、我が家の周辺でのミサゴの観察だ。我が家は、世界遺産に指定された三保の松原の中にある。裏の海に、時折ミサゴが現れる。地図を見ながら、ミサゴの出現しそうな場所を探して歩くのも楽しいものだ。絶好の撮影ポイントは、準絶滅危惧種に指定されているミサゴのためにも、探鳥マナーのためにも、公表はできないが・・・

 ミサゴは、夏の間はどこか北の方面に行って、産卵、子育てをしてから秋になると静岡の方に飛来しているらしい。タカの渡りを調査している方々の記録によると、そのタカの渡りの中にミサゴの姿が散見されている。まだ静岡でねぐらを確認したという話は聞いていない。

 ミサゴは、とっても可愛い。オスプレイという英名の猛禽類であるが、なかなか憎めない奴だ。カメラを構えて時には、一日中上空を眺めていることもあるが、時々、偵察飛行で近くに来て、獲物を探すでもなく、私の方をジッと見て通り過ぎていくこともある。また、時にはどこかでゲットした大きな獲物をぶら下げて、わざわざ近くまで飛んできて、旋回して見せびらかしながらどこかへ飛んでいくこともある。

 昨日、ミサゴを釣った現場に居合わせた。ルアー釣りの獲物を見つけて飛び込んだミサゴ。その大きな魚のシッポには、ルアーがかかっていた。なかなか飛び上がれなくて四苦八苦のミサゴ。遂に獲物をあきらめて投棄するも足にルアーがかかって水面でもがく。一緒にいたカメラマンが釣り人に指示しながらミサゴを岸まで手繰り寄せた。暴れるミサゴに目隠しをしておとなしくさせ、足にからまったルアーを取る。私が足をもって取り外したが、幸いにも、針が突き刺さっているというようなことはなかった。抱きかかえて放鳥したカメラマン曰く、意外とかるかったなぁー。思わず「がんばれよぉー」と、ミサゴに声をかけた。元気に上空に舞い、獲物を探していた。

 元気で華麗な飛行技術で魚を取るミサゴがますます好きになってきた。

以上 

     
 
どぉ、元気?
 
やったぜ
 
         
     
 
二匹つかんだか
 
凛としたミサゴ
 
         
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