氏 名
橋爪 喜八郎
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成26年11月08日
表 題

 おふくろの味を自家栽培

本   文 

 昭和16年生まれの小生にとって、小中学生ころの育ち盛りに戦後の食料不足でひもじい毎日でしたが、母が畑の片隅に落花生を植えてくれました。採りたての落花生を塩茹でしてもらって、熱々のものを食べたときの美味しさは忘れられない味のひとつです。

 今は、豊富にピーナッツ製品各種を味わえますが、生の落花生は自家栽培しなければと思い立ち、自宅2階のベランダにブロックで囲った3畳ほどの畑を造って、数年前から試行錯誤の俄か百姓を楽しんでいます。

 今年の種まきから収穫までを写真で紹介いたしますが、他の野菜等とは違った発育の仕方や習性を持っていますので、ご存知ない方は、ご一読下さい。

写真1:5/15 4月10日頃に種まきして約一ケ月で、元気よく芽吹きしてくれました。

写真2:7/1 初夏には、1cm程度の黄色の花が咲くのですが、この花は明け方に開花して、夕方にはしぼんでしまいます。8月末ころまで次々と咲く、小さい蝶々のような花を楽しめます。

写真3:7/20 花が咲いた節目から地中に向かって鉛筆の芯程度の軸がのびていきます。これを子房柄(しほうへい)と云うそうです。このように花が落ちて子房柄の先が地中で実を付けることから「落花生」と名前がついたとのことです。

写真4:7/20 夜間にストロボ撮影したものです。落花生のおもしろい習性として、昼間は写真2のように太陽に向かって開いている一対の葉っぱが、夜間は完全に閉じて寝ていることです。

写真5:11/5 いよいよ収穫です。日当たりが良くないのと、肥料や消毒をあまりしないこと、毎年同じ場所での連作障害等あると思いますが、今年も1株に数十個の実をつけてくれました。

 苦労しながら育ててくれた母は、小生30歳ごろに他界してしまい親孝行が出来なかったことを詫びながら、今年も秋の夜長に落花生の塩茹を味わっています。なお、この超ミニ農園には、これから約200本の玉ねぎを植える準備にとりかかります。

以上 

       
 
写真1
 
写真2
 
写真3
 
             
     
 
写真4
 
写真5
 
         
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