4月16日、横浜市磯子区にある新緑が美しい「久良岐能舞台」で東燃謡の会を開催しました。この会は東燃本社、川崎工場、清水工場の謡曲部OBと、いろいろのご縁で一緒に謡曲を楽しむようになった方々が参加し、既に6年目になります。
今回の番組は、白楽天(神祗物)、通盛(修羅物)、野宮(鬘物)、桜川(狂女物)、自然居士(遊芸物)と一応本式の五番立てとなっています。
各人には、シテ(主役)、ワキ(脇役)、地頭(バックコーラスのリーダー役)、地謡(コーラスメンバー)の役が割り当てられており、それぞれに、日頃の研鑽の成果を発揮されました。回を重ねるごとに皆さん腕をあげられおられる様子が顕著です。
謡会は午後1時に始まり、5時に終了しましたが、各人の熱演で4時間は瞬く間に経過しました。
会終了後は、恒例により、上大岡駅近くの居酒屋で楽しい懇親会を持ちました。ここでは本日の反省、自慢、批評など話は途切れることなく、あっという間に二時間半が過ぎ、次会を秋にすることを決めてお開きとなりました。
最後に謡の効用を一言。
謡の題材は、「平家物語」、「源氏物語」、「伊勢物語」等々に依っており、文学的、歴史的な興趣に富んでいます。また、音楽的にも大変よくできており、洋楽とは異なった魅力が満ち満ちています。そして、謡は複式呼吸で腹の底から声を出すので大変健康に良いといわれています。
興味のある方は始めてみませんか。
[写真説明]
写真① 「白楽天」 ツレ:綾部 シテ:村上 ワキ:磯村
写真② 「野宮」 シテ:吉岡 ワキ:(森本) 地頭:神崎
写真③ 「桜川」 シテ:大場 ワキ:(岡本) ツレ:宮田 地頭:小池
写真④ 後列左より (吉岡芳子)、大場、(森本)、小池、神崎、大村、村上、綾部
前列左より (岡本)、吉岡、磯村、宮田
*( )は非東燃OB会
以上