氏 名
加藤 浩二
 所 属
東燃川崎OB会
 掲 載 日
平成25年12月08日
表 題

 俳句便りー21

本   文 

 俳句便りー21

 1. とやかくに秋は来にけりあつき飯(いひ)

 2. 一合や正味八勺狸汁

 3. 市電爆ぜ狐すましてをりにけり

 4. 沢涸れて獣の骨に冬の月

 5. そちこちの厨房にをる狐かな(食材偽装)

 6. 性悪な猫締め出して障子貼る

 今年は彼岸が過ぎても真夏日が続いたり、秋刀魚の獲れる時期が遅れたりと随分と気候がおかしくなって来ているようです。
時候に定められた季語を選ぶ際にも何か違和感があります。

また、季語自体が毎年増えているのでうっかりすると季重なりの句になってしまうこともあります。
もっとも素堂の有名な「目には青葉山時鳥初鰹」と言う句は「青葉」、「時鳥」、「初鰹」とも全て夏の季語ですから、 時には季重なりも許されるようです。
ただ時季の異なる季語を同時に使うのはいけないようです。これを「季違い」と言います。

以上 

       
 

あつき飯

 
狸汁
 
市電
 
             
       
 
冬の月
 
障子貼る
 
厨房
 
             
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