氏 名
橋本 昌明
 所 属
東燃本社OB会
 掲 載 日
平成25年10月15日
表 題

 ライフワークとしてのまちづくり~市民参加型の社会をめざして~

本   文 


 東燃本社OB、ライフワーク研究家の中村義さんが5冊目となる題記著書を文芸社より出版されました。中村さんは55歳で企業を早期退職して、早や16年を迎え、今迄取り組んできた研究、実践、分析、まとめ、伝えるなどを冷静に振り返ってみて、ほとんどが「まちづくり」に関連していることに気づき、ある意味まだ道半ばであるが、これまでの活動の集大成というかたちで、一度整理をしておきたいという思いが、今回の出版につながったとのことです。

 14年前に総合環境共生型住宅を3年がかりで完成させ、3世代同居、エコライフを実践されています。また、国内外の多くのまちづくりの先駆的事例を調査し、市民大学、公民館、社会福祉協議会、教育委員会、市役所などで幅広く講演、提言されています。

 最近、「住民主体のまちづくり」があちこちで叫ばれ、実践されつつあることは、とても望ましく、専門家でもない普通の市民が「まちづくり」についてまとめることは、とても勇気がいることですが、敢えて挑戦されています。

 「まちづくり」は、中村さんのライフワークそのものです。これからも、貪欲にこのテーマを追いかけていき、「住んで良かった、住み続けたいまち」を子どもたち、孫たちに残すことは私たちシニアの役割であり、責任でもあり、この先も「まちづくり」にずっと関わって行きたいと述べています。

 小生も中村さんの生き方に共感を覚え、刺激を受け、いつも元気づけられています。
地元埼玉県川越市では平成28年度から市の指針となる総合計画策定にあたり、市民の意見を反映したいと考え、エリアインタビューを開催しています。小生も参加して皆さんと保健、医療、福祉、教育、文化、スポーツ、生活基盤、産業、環境、安全、防災などに関して幅広く意見交換をしました。

 今後の課題として、急速に増加する認知症高齢者対策、交通安全ルール厳守・取締り強化(特に自転車走行、携帯等ながら運転禁止)、ごみ及び樹木屋敷増加対策、公園整備(スポーツ設備、カフェ設備増設)、シャトルバス活用、公共設備使用料値上げ中止、図書館整備(新刊書配備)、市役所及び市民会館の移設(駅近くへ)、大規模総合避難訓練実施など多数提言されました。しかし、市財政上の制約もあり、どこまで提言が採用されるか注目していきたいと考えます。    

 なお、川越市中心街から少し離れた一画に、小江戸川越観光名所があります。レトロな雰囲気の蔵造り街並み、菓子屋横丁、時の鐘など人気があり観光客で賑わっています。

 今後とも、少子高齢社会の加速化を控え、子供、若者、高齢者の皆が絆を深め、幸せな共生・相互扶助型社会をめざし、素敵なまちづくりに参画していきたいと考えます。

以上