氏 名
水野 文雄
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成25年09月09日
表 題

 和歌山市 無量光寺の首大仏

本   文 

 無量光寺の首大仏(むりょうこうじのおぼとけ)とは、和歌山市吹上(通称寺町、市保健所の西隣)の浄土宗寺院、無量光寺に有る高さ約3m余の珍しい、首(頭)だけの毘廬舍那佛像(びるしゃなぶつぞう)です。

 本来は奈良、鎌倉のように全身座像が基本ですが、この大仏は、首から上だけしか有りません。もし座像で有れば像高約13mと推定され、鎌倉の大仏に匹敵するとの事です。

 首だけの訳は、もとは和歌山市納定の大福寺(跡地に宮北小学校が建っている)にあった高さ5mの座像で、天保6年の火災で焼失、同11年に二代目として鎌倉の大仏様を目標に、先ずお首だけを熔銅で鋳造制作され、その後安政元年の大地震で伽藍も全壊し廃寺となって、本寺の無量光寺に安置されたとの事です。

 当大仏は、首から上の事なら何でも御利益が有ると云われ、多くの人が毎日参詣に来ています。特に受験期になると受験を控えた生徒や親たちが、ひっきりなしに訪れています。

以上 

     
 
無量光寺正門
 
首大仏遠景
 
         
     
 
首大仏正面
 
首大仏側面
 
         
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