氏 名
加藤 浩二
 所 属
東燃川崎OB会
 掲 載 日
平成25年09月23日
表 題

 俳句便りー19

本   文 


1. ニコライ堂蒼きドームや鰯雲

2. 秋蝶や磔刑(たっけい)のごと展翅され 

3. 天高く少し肥えたか観音像

4. 狐花赤き縁(えにし)の蕊(しべ)に触れ

5. しんがりは薄の陰か陣馬山

6. 秋の暮れ鳥居の隅の三輪車 


 子供の頃鎌倉の親戚へよく行ったが、横須賀線の大船駅で観音様を観るのが楽しみだった。

 ある時母に「観音様の身体の半分は山の下に埋まっている」と云われたが訳は教えて貰えなかった。爾来ずっと考えていたが、齢を取って少しは知恵のついた今は判る。


 “関東大震災の地殻変動で陥没したのである”。

                                        以上 

       
 
鰯雲
 
秋蝶
 
観音像
 
             
       
 
狐花
 
陣馬山
 
鳥居
 
             
写真をクリックすると拡大写真が見られます