氏 名
加藤 浩二
 所 属
東燃川崎OB会
 掲 載 日
平成25年07月16日
表 題

 俳句便りー17

本   文 


1.べクトルの異なる国の溽暑かな (マレーシアにて)

2. 諍(いさか)ひて酒肴減りたり夏の陣

3.岩壁にハーケン打ち込む原爆忌

4.小胆な驢馬の眼をして昼寝覚

5. 夏夕べ鴎憩ふや澪標(みおつくし) (澪標:航路標識)

6. 玄室の星座絵涼し大王(おう)眠る


人生の手垢のついた感性では素直な感動を表現するのは難しいと最近つくづく感じます。特に定年後に俳句を始めた男性に独りよがりの句を作る傾向があるとか。

以下無垢の感性を持った小学生の作品です。

1.座禅会むねの中までせみの声(小6)
2.ドングリや千年前は歩いてた(小5)
3.なのはなが月のでんきをつけました(小1)
4.あじさいの庭まで泣きにいきました(小6)

子供に帰るのは無理。俳句を止めたくなりました。

以上 

       
 
溽暑
 
夏の陣
 
原爆忌
 
             
       
 
驢馬
 
澪標
 
星座絵
 
             
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