氏 名
柴田 雄蔵
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成25年06月24日
表 題

 「全国鈴木サミット」開催さる

本   文 


 去る5月21・22日の両日、和歌山県海南市で「全国鈴木サミット」が開催されました。
平成10年に秋田県で第1回が開催されて以来、今年で7回目となり海南市では2回目になります。主催は「藤白鈴木会」と「鈴木屋敷を育てる会」ですが、今年は少し様子が異なり、協賛が12団体、県知事、市長も加わり、更にスズキ株式会社の会長兼社長が基調講演を行うという力の入ったサミットになりました。

 理由は、鈴木姓の人たちの親睦を図るのはもちろんですが、全国200万の鈴木さんの発祥の地である海南の鈴木屋敷が無住で倒壊の危機にあり、何とか国の支援を得て保全を図りたいと言う強い願いを込めたものだったからです。

 「私は聞いていないぞ」と言われる鈴木さんも居られると思いますが、鈴木屋敷が藤白神社の管理下にある関係で、サミットの案内は同神社を訪れて記帳された鈴木さんへのメールが主であるからだと思います。(インターネットでも事前にPRされています)

 全国の鈴木さんの直系の先祖をさかのぼると、紀州鈴木家の一門に繋がるか、もしくは何らかの接点がみつかると言われます。一門の出自は熊野で、速玉神社の社家でしたが、平安時代に他の豪族とともに熊野を離れ、鈴木家は海南に定住しました。

 その後、義経の家臣となり頼朝に追われ、羽後(秋田)に落ち延び分家を創設したり、義経を援護する一派が三河(愛知)で病に倒れ分家ができたり、さらに江戸期までに徳川家に仕えて関東に広がったと言われます。そんな訳で鈴木さんは中部以北の関東に多いのが現状です。

 私は語り部をしている関係でサミットに招いていただき、案内もさせていただきました。その際配付した冊子(写真参照)を10組いただいてきました。関心を持たれた鈴木さんで、入用の方は一報くだされば無料で差し上げます。 

  写真 1 : 各地から参加の鈴木さん
  写真 2 : 紀伊名所図会(1811)に描かれた鈴木屋敷
  写真 3 : 左右の屋敷の接合部が台風で倒壊した鈴木屋敷
  写真 4 : 鈴木屋敷の説明冊子

以上 

     
 
写真 1
 
写真 2
 
         
     
 
写真 3
 
写真 4
 
         
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