氏 名
喜田 准一
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成25年06月17日
表 題

 川 柳 遊 々

本   文 


 過日、和歌山OB会より川柳につき一筆との依頼を受け、厚かましくも再び筆を取りました。川柳を始めた動機は、生来のせかせか癖が、定年後も直らず、心にゆとりを持てぬ自分を不甲斐なく思っていた矢先に、某紙の時事川柳が目に止まり投句したのがきっかけです。以降20数年、暇に明かして五七五を楽しんでいます。

 川柳は、ユーモアとうがち、人を詠む、共感とリズムの短詩と言われます。まだまだ駆け出し、未熟の域を出ませんが、ここ1~2年の作句を紹介させていただきます。思いつくままに列挙しましたのでご容赦下さい。

作        品
年月日
投句先
備考(題)
1
 吹けば飛ぶ歩にも歩なりの意地があり
23. 9. 5
 サンケイ夕刊  「飛ぶ」
2
 廻り道するのも知恵と心得る
23.10.29
 毎日新聞  「道」
3
 屋台酒徐々にブレーキゆるみ出す
23.12.24
 わかやま新報  
4
 大臣の椅子が日毎に軽くなり
24. 1.13
 讀賣新聞  
5
 紅差して昨日の嘘を塗り替える
24. 1.27
 わかやま新報  
6
 成績が一番だから不安な子
24. 1.26
 サンケイ朝刊  「一番」
7
 古傷の痛む話で寒くなる
24. 2.13
 おおさか川柳  「寒い」
8
 どちらとも取れる答えで逃げを打つ
24. 3.25
 讀賣新聞  
9
 反省を重ね大人になって行く
24. 3.31
 おおさか川柳  「反省」
10
 逆光の先に本音のシルエット
24. 4.29
 わかやま新報  
11
 いつの間に入っていたかあのマッチ
24. 5. 6
 三幸川柳会句会  「入る」
12
 愚痴零す度に明日が逃げて行く
24. 7.22
 わかやま新報  
13
 手に汗を握る試合の時間切れ
24. 7.29
 毎日新聞  「汗」
14
 聞き流す心のゆとりない時代
25. 6. 9
 わかやま新報  

以上