氏 名
濱中 正利
 所 属
東燃化学OB会
 掲 載 日
平成25年01月15日
表 題

 自作映画を楽しむ市民の集い に参加して

本   文 

 
 昨年、TCC OB会総会で先輩OB田村尚男さんから“自作映画を楽しむ市民の集い”の開催案内を戴いた。田村さんはこの集いの主催者で創立1953年のアマチュア映像集団さいたま映像の会長をしてされており、会員は16名おります。

 この市民の集いは、2012年さいたま市民の文化祭のひとつで場所は彩の国さいたま芸術劇場で高くそびえ立つランドマークタワーと4つの劇場を持つ複合施設で開催された。どの施設も立派でその中のひとつ映像ホールは150席ありホールの中に入ると街のシアターを小さくしたように設備が充実していました。

 映像は第一部6作品、第二部7作品あり各映像とも本職に引けを取らない力作でナレーターは撮影者本人が行いどの作品も個性が出て楽しく鑑賞しました。田村さんの作品“ふるさとの奇祭”は豪雪地帯の新潟松之山温泉での、3組の新婚さんの婿投げと黒塗りの行事です。豪雪地帯で実際に撮影中も雪が降り続けている中、レンズの曇り問題・バッテリーの寿命が短い等いろいろ条件が厳しい中、映像はきれいで子供たちの自然な立ち振る舞いが可愛く客席からも含み笑いが数多く聞かれました。

 田村さんは昭和36年に8mmカメラを購入し、山に持って行き映画作りを楽しんでいました。2泊3日で行った仙丈ケ岳登山の8mm映画「丹渓新道から仙丈ケ岳へ」が埼玉県小型映画協会主催のアマチュア映画コンテストに入賞以来、「尾瀬」でニコン8mm映画コンテスト短編の部で最高賞、「赤城山」が東海テレビ全国コンテスト入賞等数々の山岳映画賞を受賞されています。

 横浜の田舎からは彩の国さいたま芸術劇場までは3時間近くかかり、第一部の最終田村さんの映像を鑑賞して、第二部が始まる前に後ろ髪を引かれる思いがしましたが夕暮れ前の傾いた太陽に見送られて帰路に着きました。

 帰り道に芸術劇場に関係ある演出家 蜷川幸雄さんはじめ出演者の手形がありその中のひとり大竹しのぶさんの手形に自分の手を合わせました。大竹さんの手は小さくてかわいいとこころに温かい気持ちが湧いてきて改札口を通りました。

以上 

       
 
芸術劇場広場 田村 尚男氏
 

  映像ホール入口 案内板

 
芸術劇場 ランドマークタワー
 
             
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