きっかけは、５月の東燃本社ＯＢ会総会時でした。その昔、企画部で同じ釜の飯を食った何人かの方々に「一度ゆっくりと昔話、今の話をしたい」旨提案したところ、ご賛同を得て６月３０日（土）１３時にＯＢ会出席者を中心にして１０名が、昔懐かしいパレスサイドビルの赤坂飯店に集まりました。

　メンバーの在籍期間は、昭和３０年代から６０年代までと幅広く、外貨割り当て（原油の輸入量を外貨の割り当てによって規制）の時代から「石油業法」に基づく設備許可、生産指導、国家備備の推進等々、その時々の時代の要請に応えるべく、行政の窓口になった面々です。

　当時の行政の各業界に対する指導は、いわゆる“護送船団方式”だったので、業績が比較優位にあった東燃は、ブレーキをかけられる局面が多かったのです。

　そうした行政の姿勢に対して徒手空拳で立ち向かったメンバーだけに、枯れてもなお口だけは達者で、談笑は途切れることなく続き、予定時間を大幅にオーバーして１７時近くになって、ようやく再会を期してお開きとなりました。

　なお、掲載の写真は全東燃ＨＰにも傑作写真を投稿されている名カメラマン、河村芳郎氏の愛機（Canon G12）によるものです。