氏 名
柴田 雄蔵
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成24年03月12日
表 題

日本一 南部(みなべ)の梅便り

本   文 


 3月3日南部の梅見物に出かけました。例年は3月4日が閉園日ですが、今年は開花が遅れたので閉園日は一週間延長されていて、この日は満開でした。

 料金所までは地元の産品が所狭しと並び、県外からの見物客で賑わう中、私達は入園料250円で、一周4kmの一番長いコースを散策です。桜のように派手さはありませんが、じゅうたんを敷き詰めたようなピンクの梅畑は「一目百万、香り十里」にふさわしい景観と香りでした。

 料金所を入った道沿い左に、内中源蔵翁[慶応元年(1865)~昭和21年(1946) 82歳]の頌徳碑が立つ。江戸時代の初期、田辺藩の安藤公が痩せ地を免税にしたことから、農民達は梅の栽培を始めた。開国で外国貿易が盛んになり、生糸、絹製品が主産業となる中、梅は伐採され桑畑に変わったが翁は梅を植え続け、更に栽培から加工まで一連の作業を行なうことで収益の増加を図り、梅林を成長させ現在に至ったと言う。昭和28年に翁の業績を称え碑が建てられた。今、殆どの見物客は目にもとめずに通り過ぎて行く。

 ちなみに「南高梅」は、明治35年「高田貞楠」が発見した優良株で、長年の研究を経て最優良品種と結論付けられ、昭和40年に登録許可された品種です。南部の高田から、また研究に協力した南部高校の南をとって「南高梅」と命名されています。

 話しが長くなりましたが、帰りは近くの温泉(つるの湯)で疲れを癒して来ました。

/以上

地元産品の店
内中源蔵の頌徳碑
梅林の一部
満開の南高梅

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