氏 名
中村 義
 所 属
東燃本社OB会
 掲 載 日
平成23年09月08日
表 題

 初めての入院生活を大いに楽しむ

本   文 


  先月、突然の異変が起こった。朝、鏡を見てびっくり仰天!何と、のどに大きなこぶ状のものが出来ていた。前日まで何もなかったので、大慌てでかかりつけの医者へ。

 どうやら結構珍しい症状で、年にひとりかふたりの患者があるらしいが、詳しい原因はまだ分かっていないとのことだが、早速専門医へ紹介状を書いてくれた。

 翌日、総合病院へ急行。その日から検査が始まった。血液・尿検査、CTスキャン、MRI、レントゲン、そして入院前検査では、心電図、肺活量、血液検査(含、HIV検査)などなど。

 その次の日、全身麻酔による2時間の手術となり、その後点滴の管と尿排泄用の管を付けて歩くはめになった。幸い、手術は成功し、その後の経過もすこぶる順調であった。

 病名は「正中頚のう胞」というもので、普通は幼児のころに自然となくなるのが、残り大人になってから、突然異物として出るという不可解なヤツらしい。要は、進化の過程で生き残ったというか、進化しきれていないとでもいうものか・・・。

 こうした入院生活は産まれて初めての経験で、まずは「全身麻酔」の恐怖や点滴や痛みとの闘いに苦労したが、それらも日に日に薄れ、後半にはすっかり元気な患者に変身した。

 そこで「転んでもタダでは起きない精神」がムクムクと現われて、「患者様の声」という投稿箱を見つけ、川柳を書きまくって連日、投稿三昧。
 採用された(すべて掲示された)中から、いくつか抜粋して紹介すると、
 ・付き添いが 患者に見える 不思議さよ
 ・朝食は 我が家のものより 上等だ
 ・ドクターの 笑顔でわかる いい知らせ
 ・やはりいた 古参患者の 医者きどり
 ・熱中症 回避されたよ 入院で
 ・新入りの ナース頑張り 汗光る
 ・気になるね メタボのスタッフ 大丈夫?
 ・死ぬ瞬間(とき)を 全身麻酔て 垣間(かいま)見た

 おまけの投稿として、回復患者たちへのサロン開設(専門スタッフによるミニ講義やミニ図書室)や健康情報などのHPへの紹介についても採用され、院内の関連する委員会で提案したい、とのうれしい知らせもいただいた。
 ユニークな患者もいるものだと思ったかもしれないが、患者からの目線も大切にしてくれるK市のK病院はすばらしい。

以上