氏 名
小川 友哉
 所 属
東燃川崎OB会
 掲 載 日
平成22年12月06日
表 題

 式根島海中温泉巡り

本   文 


  事の発端は去る6月24日に開催された呑呑会の席で、突然H氏が言い出した。
式根島には憩いの家温泉、松が下雅の湯温泉、足付温泉、地鉈温泉と4つも温泉があるが、まだ憩いの家、松が下雅の湯温泉しか入浴していない。秋の釣り行時には是非とも足付温泉と地鉈温泉に入浴したいと。他のメンバーは呑と釣り以外に興味が無く、全く温泉入浴に乗り気を見せなかった。
そこで、H氏に秋の釣行時に民宿のレンタカーで、ドライバーとして釣り場へ皆を送迎したり                        
・昼食弁当を搬送してくれたら、温泉に案内すると約束した。
呑釣会の恒例秋の釣行は11月17~21日に催行(呑釣日誌2010秋の巻参照)された。
H氏は約束どおり、ドライバーとして釣り場や憩いの家温泉への送迎や、釣り餌、弁当等の搬送に孤軍奮闘してくれた。おかげで私は久々に釣りに専念し、釣りの醍醐味を味わうことが出来た。
11月20日(土)この日は午前中海が荒れて桟橋釣り組は、天候待ちで休養することになった。
そこで、この機会を利用してH氏と海中温泉巡りに出発した。
先ず、最初に式根港近くにある足付温泉(自然の海中温泉)に向った。                                                                                          
温泉に到着すると温泉を紹介する標識が目に付いた。
標識には次の様に記されていた。  
・式根島では唯一の無色温泉で磯浜から湧き出す温泉は、潮の干満で湯加減が変わるので時間帯によってお湯が熱かったり、ぬるかったりする。混浴(水着着用)無料・泉質は炭酸泉で湯温は50℃程度。効能は切り傷、おでき、アトピー皮膚炎等別名「外科の湯」脱衣所で海水パンツに着替えたH氏は、足元が滑りやすいのか恐る恐る入浴して一言「ちょっとぬるいねー」 時間帯が悪かったのかやや不満顔で湯溜りから上がり早々に着替え次の地鉈温泉(自然の海中温泉)に向った。約10分で温泉の駐車場に到着。
ここにも温泉を紹介する標識があった。その内容は
 ・鉄分の多い褐色の温泉で湯温は80℃と高温。混浴(水着着用)無料
 ・泉質は硫化鉄泉。効能は神経痛、リュウマチ、胃腸病、冷え性等別名「内科の湯」
駐車場から地面を鉈で割ったような鋭く切り立った断崖づたいに、整備された長い階段状の通路を降りていくと、10分程で温泉に到着。
早速、掘建て小屋風の脱衣所で海水パンツに着替えたH氏、期待に胸を膨らませ入浴。
最初の湯溜りは少々熱かったのか、早々に隣の湯溜りに移動して一言「いい湯だねー極楽・極楽」
他に温泉客は無く、温泉を独り占めし至福の一時を過ごした後、満面笑顔で帰りのきつい登り坂も苦にせず駐車場に戻ってきて、無事海中温泉巡りは完了した。
この地鉈温泉は民放の某テレビ局に、隠れた秘湯として紹介されたこともある名湯である。
来春の呑釣会の釣行時には、老体にはちょっときついかもしれないがメンバー全員で地鉈温泉に入浴し、波の音を肴に酒を酌み交わしたいと思った。勿論、呑釣会員の借りきりで・・・・・
                                              以上

足付き温泉
地面を鉈で割ったような断崖の先に地鉈温泉が潜んでいる
地鉈温泉説明
80℃の熱い源泉
海水と混ざって適温の湯壺が点在
「極楽、極楽・・・」

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