氏 名
森  規
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成22年07月01日
表 題

 沖縄の食文化

本   文 


 久し振りに沖縄情報を述べる。

 長寿日本一で知られる沖縄だが、その一因に沖縄独特の食体系が作用していると言う。

 琉球料理には必ず出てくる豚料理は、頭から尻尾まで余すところなく貴重なタンパク源であり、コレステロールを抑制するコラーゲンを大量に含んだ健康食。

 消費量も全国一といわれる豆腐・北海道からのアルカリ度の高い昆布、全国一の養殖量を誇るもずく、ゴーヤー(苦瓜)、島にんじん、島らっきょなど緑黄野菜も栄養価に加えて薬餌効果が極めて高い。

 沖縄のオバー(おばあさん)などは「ヌチグスイ」つまり命薬といってこれらのご馳走を長寿の薬として重宝してきた。

 琉球料理は、宮廷料理と庶民の家庭料理に分けられる。

 宮廷料理は琉球王朝時代、15世紀始めから明治以前まで中国皇帝の使者・冊封使を歓待するため、また17世紀以降の薩摩藩奉行所が置かれていたときには料理座という宮廷料理全てを司る役所が設けられていたほどで、高い食文化の一面がうかがえる。

 庶民料理にしても、亜熱帯の過酷な自然条件の中から、生活の知恵をはたらかせて栄養・経済性・薬餌性など見事にクリアさせ、医食同源思想の食生活で長寿と活力を生み出してきたのである。

 次回に沖縄料理の簡単レシピ等を投稿する予定。(沖縄へ行った際は是非食して頂きたい)。

                                                      以上