氏 名
岸山 年郎
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
平成22年 3月15日
表 題

 地球深部探査船、ちきゅうの見学

本   文 

 
 過日、地球深部探査船『ちきゅう』が清水港に寄港し、一般公開されました。
日の出埠頭に到着すると、冷たい雨の中、幾重にも蛇行した行列が乗船を待っています。
子供連れの見学者も結構目につき、広範な市民層の関心を呼んでいました。
 接岸した『ちきゅう』は船というより5,6階建ての大きなビルディングで、その中央に掘削やぐらが聳え立つ、巨大な建造物という印象です。
 『ちきゅう』の掘削能力は4000mの海底からさらに地球内部を掘り進めドリルパイプは海底下7000mの深部に到達するそうです。
 地殻サンプルは巨大地震発生メカニズムの究明、地球の歴史に係わる生物の分析などに供されます。
 『ちきゅう』は独立行政法人、海洋研究開発機構に属する調査船です。独法は今年度の事業仕分けの対象でもあり、今後その運営は厳しくなるかも知れません。しかしながら、四方を海に囲まれた海洋国家でもある日本が、その科学技術水準の高さを活用して各国から参加した研究者たちと共同で世界をリ一ドする研究を進めることは、日本の将来にとって、科学分野のみならず産業技術力の面でも大きな力になると今回の見学で確信しました。

以上

船尾部
船首部
掘削やぐら
この真をクリックすると拡大写真が見られます