氏 名
水野 文雄
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成21年12月14日
表 題

 彩り鮮やか錦秋の 「紅葉渓庭園」

本   文 


 東京大森へ単身赴任していた時にウオーキングを初め、和歌山市へ帰ってからも「紀伊風土記の丘」と「和歌山城」を隔日に歩き15年、累計歩行距離は地球半周の2万km余になりました。 最近は加齢により、近くて起伏の少ない和歌山城が多くなりましたが、お蔭で特定検診も無事クリアーし健康な毎日を過ごしています。今回は「和歌山城」を紹介します。

1619年家康公の第10子徳川頼宣公が入城し紀州55万5千石の城となり、以来尾張、水戸と並び徳川御三家の一つとして長い歴史を刻んできました。 緑豊かな「虎伏山」に白亜三層の大天守閣(写真―1)が聳え、御三家の威容にふさわしい風格を醸し出しています。

また三年坂に面した虎口には岡口門(写真―2)があり、浅野公時代は大手門でしたが、頼宣公入城と共に大手門は一の橋口に改められ、搦手門となりました。門は堂々とした構えの江戸初期の建造物で、和歌山城唯一の国の重要文化財に指定されています。

 城の石垣には紀州特産の青石(緑泥片岩)や花崗岩、和泉砂岩が使われており、石には符号(刻印) (写真―3&4)が多く見られます。 刻印の種類は約170種類、2100個以上で、新裏坂周辺と台所門に全体の4割が確認されています。 これらは俗に「天下普請」と言われる各大名家紋や石材提供者の標示だろうと言われていますが、確かなことは判っていません。

 西の丸には頼宣公が築造した国指定名勝の「紅葉渓庭園」があり、京三尾をしのぐ美しさとも言われています。(写真―5&6) 紅葉は気候により若干異なりますが、11月下旬が見ごろです。 庭園内には名誉市民、故松下幸之助氏から寄贈された「紅松庵」が有り、紅葉を眺めながら点出しのお抹茶と生菓子で気軽に一服するのも良いものです。 

 楓の紅葉、銀杏の黄葉が美しい堀外周歩道と花が絶えない公園内遊歩道は、一日中ウオーキングやジョギングの人が絶えません。

皆様も機会を見付けて、彩り鮮やかな錦秋の和歌山城「紅葉渓庭園」へ来ませんか

                                              以上

符号(刻印)
白亜三層の大天守閣
岡口門
符号(刻印)
紅葉渓庭園
紅葉渓庭園

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