村上 忠
 所 属
東燃川崎OB会
 掲 載 日
平成21年5月23日
表 題

謡曲同好会の最近の活動

本   文 

 
 東燃謡曲同好会の最近の活動についてご紹介します。

 謡曲同好会は謡曲歴50年を超える牧野さんをリーダーに、毎月一回水道橋駅近くの東京学院に集まり稽古に励んでいます。(写真1&2) メンバーは牧野、吉岡、大村、神崎、大場、長塚(F)、村上、及びOB以外の方3名です(敬称略)。

 ご指導頂いている野村四郎先生は観世流の第一人者とも目されている方で、現在は日本能楽会の会長をされている方です。 勿論、プロの能楽師にも教えておられますが、我々への教え方にも妥協はなく、先生の目指す理想の謡に近づける様に情熱溢れる教え方をされます。ただ、厳しいだけでなく、譜面のない音曲の世界の奥の深さや面白さを論理的に解りやすく、時にはユーモアを交えて教えて頂いています。

 稽古は一人30分余りの個人レッスンで、メンバーは予習・復習に相当の時間を掛けて稽古に臨んでいます。稽古時間は計4時間半にも及びますが、他の人の稽古は非常に参考になる事もあって、それぞれ謡曲本を広げ自分ならどう謡うかと考えながら、耳を欹てて聞いています。

 稽古の後は決まって、先生共々駅前の居酒屋に繰り出します。謡曲に纏わる様々な話や芸術論や人生論等々に花を咲かせ、はたまた、先生からは舞台裏の興味津津の話題も飛び出したりして、和気藹々と楽しい時間を過ごしています。(写真3)

 同好会の主な活動は11月に渋谷の観世能楽堂で開催される先生主催の観生会の舞台をメインに、7月に沼津で元清水工場の謡曲グループとの謡の会、12月に上大岡の久良木能舞台を借りての発表会等を行っています。

また、例年新年会は牧野さんのご自宅にお邪魔して、牧野さんが作られる能面を鑑賞し、奥様の心づくしの秋田料理と美味しいお酒を頂いておりましたが、今年は上大岡の小料理屋にご夫妻をお招きして新年会を行いました。(写真4)

 今も毎日一曲は謡っておられる牧野さんや既に師範の資格を取って故郷の松山で謡曲教室を開いておられる吉岡さん等々、筆者を除いて錚々たる方々の集まりですが、これからも臆せず、長く幽玄の遊びの世界を楽しみたいものと思っています。  
                                                  以上

東燃謡曲同好会の稽古-1
東燃謡曲同好会の稽古-2
稽古の後は駅前の居酒屋に
新年会

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