氏 名

久保 育雄

 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
平成21年4月16日
表 題

森の分校(ボランテア)

本   文 


 10数年前、東燃を退職後、森林関係の3つのボランテアグループに入りました。他の2つは、3,4年前に退会しましたが、今も活動しているのが「森の分校」です。

 清水は、興津川の上流、静岡市(元清水市)の森林公園及びその周辺が活動地域です。ヒノキの森、竹林及び休耕田をフィルドにして、年間15,6回の活動をしています。

 メンバーは、約60人弱、夫婦が16、7組、女性のみ10名強、男子のみ10名強で若干の入れ替わりをしています。30代から70代までいますが平均年齢は60才を超えているでしょう。地元の女性が校長で、私が世話役をしています。

 「出来る事を、出来る人が、出来るときにする」をモットーに、それぞれが、自由に、楽しく、仲良く、次のような活動をしています。

 「休耕田」では、春は菜の花やレンゲを一面に咲かせ、夏にはヒマワリを咲かせ、秋にはソバの花を咲かせて、森林公園に来た人達に楽しんでもらい、絵や写真の題材にもしてもらっています。

 さらに、ソバは、種まき、実が出来ればソバひろい(刈り取り)、乾燥、脱穀、製粉そして年末にはみんなで、新ソバ打ちと餅つきをして一年を終ります。特に脱穀は、昔ながらの足ふみの脱穀機と手回しの唐箕(実と葉の選別機)を使い、昔の人の苦労を思いながら、みんなで心から楽しんでいます。1000人分前後のソバ粉をとります。ソバは青ソバで、耕運・草取り、種まきから始めるソバ作りで、自分たちで打ったソバは格別の味です。

 「竹林」では、春はタケノコ掘り、それもその場で茹でて持ち帰ります。しかし約60人分ですからなかなか大変です。年末には、正月用の竹細工をつくります。昨年末は始めてミニ門松を作り玄関に飾りました。2.3年に一回は竹炭も焼いています。竹林の間伐・整備、肥料まき、

 特に竹炭用の竹切り、竹割りは大変な作業ですがわいわい、がやがやと楽しい時です。

 また寒い時は、豚汁やお汁粉を作り、さらに楽しく、仲良くやっています。

 「里山」は、もともとは荒れたヒノキの林と一部は竹林でしたが、ヒノキを間伐して、その間に、紅葉、ケヤキ、クヌギ、コナラを植えて針葉樹と落葉樹の混交林にして、紅葉とかぶと虫のいる森つくりをしています。そろそろクヌギも大きくなってきたので、今、家でかぶとむしの幼虫をたくさん育てています。成虫になったら里山に逃がす予定です。小さい竹林は、皆伐して、蝋梅、桃、さくら、椿、タラの木などを植え、花の咲く森つくりを目指しています。また、森では、クヌギのホダ木にシイタケを、サクラのホダ木にナメコの菌打ちをして、春先や秋にキノコをとって楽しんでいます。

 これらの楽しい活動の裏には、草取り、下草かり、耕運、間伐、前準備、後始末など色々の作業がありますが本当に皆さん楽しんでいます。メンバーに病気持ちの人も多いのですが皆さんよく出かけてきて、心配するほどよく動きます。自然の中の汗かきが身と心を癒すのだと思っています。森林関係のボランテアをしている方は連絡下さい。そしていろいろ教えて下さい。   

                                                 以上

ソバの花が満開です

ソバの脱穀機です

タケノコを茹でています

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