氏 名
井出  英生
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
平成21年1月16日
表 題

”ごぶさたしています”

本   文 

 
 「田舎で、誰にも煩わされず好きな考古学の勉強をし、年数回の海外旅行でもしながら静かに暮らしたい」・・・少し虫の良すぎる望みだったであろうか?

 10年前移り住んだ伊豆高原は3000ほどの分譲地の内2700が会社の保養所と個人の別荘。定住家庭は300戸も無いと言う典型的なリゾート地だった。 道路や街路灯、生活するのに必要な施設を管理し3000軒の会員の親睦を図るための親和会があるだけで面倒な町内会などと言うものも無かった。

 「良い場所を選んだ」と喜んでいたのも最初の3年間だけであった。首都圏に近く交通の便が良い、風光明媚で気候が温暖だと言うことで定住する人が増えた。今では全体の25%、約800戸が定住家庭だ。状況が変わるにつれ環境にも変化が起きた。国立公園の中にありながら自然公園法は守らない、ゴミの不法投棄はするなど、自然環境、住環境を破壊するような行為をする人が後を絶たない。

 2年前から親和会の役員に選任された。「環境を守る為、住民発議による自主規制を設けよう」「地域の将来計画を皆で考えよう」と言うことで他の1名の役員と分担して会員から意見を聴いて回る日々である。

 これまで沢山の人たちに助けられて生きてきた。これからは少しは人の役に立つような仕事をしたい。海外旅行だけはしているが考古学の勉強は一向にする時間が無い。役員任期の終わる2年後までは暫くお預けか?

 役員手当も給料も無い、完全なボランティアであるが健康で充実した時を過ごせるのは信頼してくださる地域の皆様のお蔭と感謝の毎日である。

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