氏 名
伊藤  尚
 所 属
KSS OB会
 掲 載 日
平成20年10月16日
表 題

 中山道69次を行く

本   文 


 定年近くから街道歩きを始め、これまで東海道、熊野古道(中辺路・大辺路)、多摩川・荒川の河口から源流、神奈川県内などを歩いてきた。
 昨年3月から中山道を歩いている。中山道は、日本橋から関東平野を縦断、上州路から信濃路、木曽路、美濃路、近江路をへて京都・三条大橋に至る全長530KM、69次の旅程である。
 これまで28日間(昨年3月から月1-2日、1-2月は休み)で碓氷峠(標高1180M)、中山道最大の難所和田峠(1600M)、塩尻峠を過ぎ、いよいよ木曽路に入り、鳥居峠を越え、中山道東西の中間点を9/12に通過した。

 中山道は、平坦で温暖な気候の地域を通過する東海道と比べ、険しい山間部を通過しなければならない。しかし昔の東海道は、大きな河川や海路を越えなければならないため、スケジュールが立て安く、費用も安価な中山道が、参勤交代や幕臣・公家・商人・文化人・僧侶などに利用された。また皇女和宮に代表されるように「姫街道」とも呼ばれ、女性たちの往来も盛んで、街道沿いの宿場は賑わいを見せていた。
 現在も中山道の街道沿いに、その面影を多く残す宿場や神社や遺跡が数多く残っている。木曽路に入り、その自然も素晴らしいが、奈良井宿などでは、昔の町並みが良く保存されている。

 今回の中山道の旅程は、これまでのものと比べ比較的一日の歩程も短く、難所の峠越えも踏破出来たので、何とか京都まで辿り着く目安がついてきた。これからの木曽路、美濃路、近江路を大いに楽しみにして、来年中か再来年の春までの完歩を目指している。

                                                以上

1.碓氷峠から浅間山を望む
2.笠取峠の松並木を行く
3.奈良井宿の町並み
4.鳥居峠への旧道を行く
5.鳥居峠から木曽谷を望む
6.中山道東西中間之地から
木曽駒ケ岳を望む
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