氏 名
森   規
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成20年5月1日
表 題

 崇元寺石門

本   文 


 安里と泊港を結ぶ又吉通りに面して豪壮な石積みの門が建っている。戦前までは、臨済宗寺院として存在し、山号を霊徳寺といい、当時の国宝に指定されていたそうだが、第2次大戦で木造建築物を全て失い、戦後、門のみが復元された。しかし、寺院は再建されず、そのまま現在に至っている。琉球王府時代は、国廟として歴代琉球王の神位が安置され、冊封使が来た時には新王冊封に先立って、先王を祀る諭祭(ゆさい)が行われていた。中央にアーチ型の入口が三つ開かれ、左右一つずつの脇門がある雄大な石門で、沖縄随一の石の建造物とされている。門の右手にある石の下馬碑に大明嘉正6年(1527年)建立とあるので、崇元寺もこの頃の創建と見られている。現在この石門(旧崇元寺第一門)は国の重要文化財に指定されている。

那覇の観光ガイドブックには、必ず載っており、車からは見えるものの実際現地に足を運ぶことのない、ドライブスルーの観光名所である。

                                         以上


崇元寺石門
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