氏 名
伊藤 健
 所 属
東燃関東地区OB会
 掲 載 日
平成20年4月1日
表 題

 縄張り争い

本   文 


 全国各地で桜の便りが聞かれるようになりましたが、野鳥の世界にも春が来ました。

 一般にジョウビタキのような北からの渡り鳥はシベリヤや沿海州などで子育てを終え、その地方で餌が無くなる冬季に暖かい日本に渡って来て冬を過ごすというのが普通のようです。
 その冬鳥たちも もうすぐ北へ帰るでしょう。彼らが帰った後は寂しくなります。

 一方、留鳥といわれる地元の野鳥たちはこれからカップルを作り、子育てに入ります。今日も近所の「都立小宮公園(10万坪の里山)」を歩いていたら、野生の雉の「ケーッ、ケーッ」という鳴き声が聞こえてきました。
 雉はオスが縄張りを構えているところへメスが巡回して行き、メスが気に入ればカップル成立となるそうです。そのため良い場所に縄張りを張るのは大切なのです。

 三年前の今頃でしたが、二羽のオス雉が藪の中を並んで歩いていました。不思議だなと思って見ているといきなり戦いが始まりました。
 それぞれが 2~3メートル飛び上り、とびけりで相手をやっつけようとします。長い時間のように感じましたが5分位だったでしょうか 勝負がつきました。
 負けた方は一声「ケーッ」と鳴いて飛び去って行きましたが、勝った方は「ケーッ、ケーッ」と
勝鬨を上げバタバタと ホロを打ちました。まさに「ざまーみやがれ」と言っているように聞こえました。

 添付の写真はあわてていたため ピントが甘くなってしまいましたが、開戦直前の様子です。

 野生の雉の姿を見るのは楽しいものです。いつまでもこの良い環境を残したいと念じています。

雉の縄張り争い

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