氏 名
森   規
 所 属
東燃和歌山OB会
 掲 載 日
平成20年3月3日
表 題

佐喜眞美術館

本   文 


 佐喜眞美術館は、普天間基地を見下ろす丘に建つ県内初の私設美術館である。館長の佐喜眞道夫さんが1983(昭和58)年、「原爆の図」の作者である丸木位里、俊夫夫妻と出会い、夫妻の「沖縄戦の図」を沖縄に置きたいとの願いが一つになり、米軍普天間基地の一部が1992(平成11)年に返還され、1994(平成13)年11月23日、開館の運びとなった。建物自体は、慰霊の日である6月23日の日没線に合わせて、最上段のコンクリート壁の窓から太陽が射し込むように設計されている。また、普天間飛行場を望む屋上へ通じる階段が6段と23段に分かれているなど、沖縄戦に対するこだわりがうかがえる造りになっている。

 館内には、「沖縄戦の図」(4m×8.5m)が常設展示されており、集団自決の様子を描いた巨大な絵は見る者を圧倒する迫力があり、寒気さえ覚える。これ以外にも「生と死」「苦悩と救済」「人間と戦争」というテーマに沿って数100点の作品が集められており、戦争や平和について深く考えさせられる私設美術館である(館内撮影禁止)。

以上

佐喜眞美術館
亀甲墓
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