氏 名
長谷川明夫
 所 属
東燃関東地区OB会
 掲 載 日
平成20年1月8日
表 題

「山歩き」の楽しみ

本   文 


 退職後の趣味は多いが、一番はやはり「山歩き」だ。登山は学生時代から好きだったが、昭和38年に東燃に入社し、和歌山工場に配属になってからはかなり本格的になった。この4年間の和歌山勤務時代に、一緒に登山した多くの人たちのことは今でもはっきり覚えている。登山にまつわる思い出も多い。

 特に、入社した翌年、試験室で私の上司だったHさんに連れられて登った穂高。北穂高岳から登り、涸沢岳を経由して泊まった穂高岳山荘。その夜、そこの小さな白黒テレビで見たのが東京オリンピックの女子バレー「日本対ソヴィエット(当時)」の決勝戦だった。69年間の人生を振り返る時にまず思い出すのが、感動的な穂高の記憶と共にこの登山。山で写真を撮る楽しみを教えてくれたのもこのHさん。私にとっての登山と写真の先生のような方。その後、ずっとお会いしていないが、このHPに投稿されたスイス・マッターホルンの写真を2~3回拝見した。お元気そうなのですごく嬉しい。

 2~3年前の夏に、この穂高のほぼ同じルートを縦走したときは苦労した。岩場では足は上がらない、体のバランスも悪い。とうとう穂高は、私にとって「登る山」から「見る山」に変わったようだ。歩く速度も遅くなり、今では登山というより「山歩き」といった方がふさわしい。「ゆっくり歩くことの素晴らしさを感じるようになった」と言ったら負け惜しみだろうか! 風景も、花もそれに野鳥だって以前より楽しむ余裕はできた。

 月に2~3回はこの「山歩き」を楽しんでいる。 昨年は33回だった。1人で、あるいは親しい友人2~3人と歩くこともあるが、所属しているハイキング・クラブの仲間と平日に日帰りで行くことが多い。この場合は、小型バスをチャーターして登山口まで行くので、日帰りでも関東一円だけではなく、長野、新潟、静岡、福島あたりまで足を延ばす。

 あと何年、「山歩き」が楽しめるだろうか!? 残された期間にいろいろな山を歩きたい。だから、できるだけ新しい山、新しいルートを歩くようにしている。でも、奥日光の山々や奥多摩・高尾山周辺などは別。日光白根山は何度登っても、その度に新鮮な感動を覚える。

 手軽に行けるお勧めコースは北高尾山稜や南高尾山稜。コースは整備されており、とても東京近郊とは思えない静かな山歩きが出来る。フルに歩くと、5時間以上、3万歩以上の歩きになり、特に北高尾はやや上り下りがきつい。しかし、天候や体調によって途中からエスケープできるルートもある。最近の「山歩き」からのスナップ3枚を紹介しよう。

「奥日光・半月山・・・・」
「瑞牆山を登る」
「甲斐駒をバックに・・・」
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