今年も旧東燃本社謡曲部は、11月10日(土)渋谷松涛の観世能楽堂に於いて、野村四郎氏主催の観生会で素謡2番を発表する予定です。
一つ目は牧野嘉宏氏が18時頃「卒塔婆小町」のシテをつとめます。この曲は重習中傳というレベルの高いもので、小野小町が老いて乞食に身を落としており、若いころ深草の少将の熱情を弄んで死に至らせた報いを受けているという設定です。
二つ目は19時過ぎ「景清」で私(神崎)がシテ、大村義克氏がワキ、大場美保氏がトモ、吉岡一誠氏が地謡をつとめます。この曲は九番習で、平家没落後日向国宮崎に流されている悪七兵衛景清なる武将が盲目となり、乞食に身を落として里人の情けに縋って生きているところに熱田に預けていた娘が尋ねてくるというもので、最初は身を恥じて娘に会おうとしなかったが、里人の説得で会うことになり、屋島の戦いの様子などを語るというものです。
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